人類と繊維のおはなし

糸マニアのアマナエイコが綴る、
糸のおはなしシリーズ、その3。
前回は繊維の分類のおはなしだったので、
それぞれの繊維について書き始めようかと思ったのですが、
ちょっと横道に逸れて、
そもそも人類が繊維を利用するようになったのはいつからなのか、って
おはなしを。
わたしたちの生活と、切っても切れない存在の繊維。

最初に加工した繊維製品は、服?って思ってしまいますが、
実は、武器作りの方が先です。
旧石器時代の中頃。
今から、約15万年前のこと。

この頃は、まだ人は動物の毛皮をそのまま身につけていた…らしいです。

食料や毛皮を得るために欠かせない狩りを、
どうやって楽に、効率よくするのか。

その中で生み出されたのが、『縄』でした。
野山に自生する葛などの樹や草の皮を剥いで、
叩いて柔らかくしたものを縄にない、
それを網にしたそう。

それまでは、蔓をそのまま使っていたのですが、
ちょっとした加工で、軽くて柔らかく丈夫という、
願ったり叶ったり。

当時の大発明だったでしょうね。
その後、
人が衣服を纏うようになったのは、
旧石器時代後期。

約5万年前くらいです。

すっかり氷河期となり、
なんとなくの毛皮じゃ耐えられない!!となって、
骨で作った針を使って、衣服としたそう。

この時、
「細くて、長くて、強い」ものが必要となって、
さらに繊維の加工が進みました。
ただ叩くだけでは細くならないので、
植物や蔓の皮を腐らせたり、煮たりして、
繊維を取り出すことに成功。

さらに、数本より合わせることで、
長くて強くすることも。

ここで、『糸』が誕生するのです。
さらには、
今から7千年前くらいになると、
その糸を平行に何本か張り、
その間を骨針で縫うようにして、別の糸をくぐらせるという、
織物が始まるのです。
最初は、ざっくりとした網や籠のようなものだった織物も、
色々な種類の糸が作られるようになると、
次第に目が細かくなり、
今度はタテ糸を二組に分けて、交互に持ち上げ、その間にヨコ糸をくぐらせるという、
機織りの技術が生まれました。
その後は、
細くて長い繊維をさまざまな方法で組み合わせ、
織物だけでなく、編物、組紐、などの技術を発明して行くのです。

人間って、すごいよね。
こんなのが欲しいな、あったらいいなを
カタチにしていくんだもの。

人類と繊維の関係は、約15万年前の縄作りから始まり、
その後、時代の変化とともに、さまざまな技術を発明して、
生活に必要不可欠な存在となっている。

いや、ホント。
「この蔓、使いづらくね?」と気づいてくれた、ご先祖さま。
ココロからありがとう!!

あなたのおかげで、
わたしのマニアック欲が目覚める糸に出逢えました!!
ぶらぼー♡

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