ウールのおはなし

糸マニアのアマナエイコが綴る、
糸のおはなしシリーズ、その6。
その1 繊維のおはなし
その2 繊維の分類のおはなし
その3 人類と繊維のおはなし
その4 麻のおはなし
その5 コットンのおはなし

その前に…

このサイトをオープンしましたってお知らせをFacebookでしたら、
いろんな方から、感想のメールをいただいて、
驚くやら、嬉しいやら。

本当にありがとうございます。

その中で、
この糸のおはなしシリーズに、
ものすごく関心を持ってくださった方がいらして。

いやー、奇特な方です。 笑

ずっと糸のことを話したかったんですが、
その熱量がすごくて、引かれちゃうだろうなぁ…と思って、
封印してたんです。

思いきって解禁して良かった♪

とはいえ、
まだまだ糸マニアの世界への、扉の前へ立った程度です。

その向こうのどっぷり深い世界を、乞うご期待。

さて、
今回は、ウールのおはなしを。

ウールは、ご存知の通り、羊さんの毛です。

羊は、人間が人として暮らすようになった紀元前8,000年くらい前に、
メソポタミアで飼われるようになったと言われています。

衣食住のすべてを提供してくれる羊ですが、
長い年月をかけて、
より人間にとって都合良いように品種改良が重ねられ、
特に「衣」に利用される毛用種は、
繊維として利用される柔らかい産毛の割合が増えるように変化してきました。

ちなみに、日本では、
日本書紀に百済から羊が贈られてきたと書かれていますが、
なかなか日本の気候に馴染まず、
実際に家畜となったのは、幕末以降だったようです。

現在の羊の品種は1,000種以上。
毛用で有名なのはメリノ種でしょうか。

さて、
羊の毛を糸にするためには、毛刈りをしなければいけません。
一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?

昔は、時期が来ると自然に抜け落ちていたのですが、
品種改良の結果、毛がわりをしなくなった羊たち。

暑くなる前の春に、
人間の手で毛刈りをしてあげる必要があるのです。

時々、動物愛護の観点から、
「毛を刈るなんてかわいそう!」とおっしゃる方をお見かけしますが、
刈らない方がもっと可愛そうです。

真夏に分厚いコート着せられたんじゃ、たまったもんじゃないでしょ。
そもそも、品種改良が…というお話は、また別ですが。

毛刈りの様子は、なかなかご覧になることがないでしょうから、
また別の機会に詳しく書きますね。

ところで、ウールは羊の毛ですから、
生きていくため、温度や湿度に適応するための機能が優れていて、
天然繊維の中でも、最も吸湿性が高いという特徴があります。

他にも、
吸湿性が高いのに表面は撥水性がある、
保温性が良い、という性質があるので、
登山される方には愛用される素材ですね。

一方、アルカリに弱く、毛玉ができやすいので、
お洗濯には注意が必要です。

また、虫に食われやすいので、
保管状態に気を配る必要があります。

ウールには、膨大な種類があるので、
書きたいことはいっぱいですが、
今回はこの辺で。

まとめ。

ウールは品種改良の結果、たくさんの種類があり、
吸湿性、保温性に優れている。
お手入れや保管に注意が必要。

次回は、
獣毛つながりで、カシミヤのおはなしにしようかな♪

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